☆読書録☆ 【やってのける】
しばらく前から書店に平積みされていて気になっていた本。
何について書かれているかはわからなかったけれど、
長い期間目立つ場所に置かれている=いい本なんだろう、と思って購入。
概要としては、コロンビア大学で教鞭をとる筆者が、
目標達成のための考え方や達成への障壁に対する対応策を語っている本。
ある事実や理論に対して、
裏付けとして実際の実験の結果を書いているからすごく読みやすい。
自分の目標達成だけでなく、
部下や子どもの目標達成を後押しする場合のフォローの仕方なんかも書いてある。
自らで実践したあとは、他人を支えるのに活用したい。
・『なぜ』を考えるとやる気が出る→理由にフォーカス
・『何』を考えると難しい行動ができる→具体的な行動にフォーカス
・人間は遠い将来を考えるとき、理想主義者。
近い将来を考えるとき、現実主義者。
=目標設定時は達成後に得られるものをポジティブに考え、実際に行動するときは達成に必要なものを現実的に考える。これを『長短比較』という。
・知能や能力を示したり、他者よりよい成績を挙げることを重視する=証明型
証明型の目標は自尊心と密接に結びついている。わずかなつまづきで挑戦をやめてしまう。
・技能や能力を高め、よりよい存在になろうとする=習得型
失敗しても、学習の機会と捉え、次の行動へ移りやすくモチベーションを維持する。簡単にあきらめることが少ない。
【目標の目指し方の違い】
・得られるものにフォーカスし、リスクを好む=獲得型
・安全と危険にフォーカスし、警戒を好む=防御型
→育てられ方で決まる。報酬と罰の与えられ方の違い。
上手くいったときに褒め、だめなときに何もしない→獲得型
悪いことをしたときに叱責し、普通のときは怒らない→防御型
・自分が正しいと思う方法をやる。
・難しい目標に取り組むには、まず獲得型のアプローチ(達成によるメリットに着目)でスタートし、防御型(えたメリットを失わないことに着目)に切り替える。
【目標を設定させるとき】
・内発的動機付けはもっとも強いモチベーションになる。
→自発的に目標を選択させるのが大事。
【各シチュエーションへの対処】
・簡単なタスク→証明型、獲得型
・意欲が湧かない→なぜを考える。理由にフォーカスし、大きな絵で考える。
防御型になり、やらなかったときの損失、何を失うかを直視する。
・スピードが必要→獲得型。何を得られるかをイメージする。
・創造性がもとめられる→獲得型。自発的に。制約、罰則、監視、報酬に頭が支配されると、創造性が低下する。
・幸せの3要素は、自律性、関係性、有能感。
【壁への対処】
・現状を知ることを避ける、間違った努力を続ける→自己監視を怠らない。自らに対しフィードバックを行う。
【シンプルな計画】
・目標を決め、いつ、どこで、どのようにを具体的に策定する。
→もし~なら、~をするという条件型計画をつくり、音読。
→脳内で条件と行動を連結させ、習慣化してしまう。
→習慣化してしまうと、自制心の浪費を防げる。
→例。不安になったとき、緊張したときのルールをつくる。
【自制心を伸ばす】
・筋肉と同じ。鍛えたら強くなるし、使いこんだら疲れるもの。
・誘惑に負けそうになったら、意志の強い知り合いや同じ目標に向かう人を思い浮かべる。
・消耗時に自制心をなるべく使わない方法
1 なぜを考える
2 自制心が求められる目標を複数追わない。
3 証明型思考をする。例、短期的な報酬
<明日からやること>
意欲がないときのなぜ思考
自制心の強化
具体的な目標設定